
採用活動において、従来の「待ち」の姿勢を行うだけでなく、「攻め」の手法として新たに注目を集めるのが採用広報です。採用広報とは、「企業自身が求める人材を採用するために、会社の社風や仕事についての広報活動を自ら行うこと」を指します。
オウンドメディアやSNSなどを用いて、自社の魅力や働きやすさ、社内の雰囲気などを広くアピールし、求職者に関心を持ってもらう事はもちろん、まだ就職活動を行っていない潜在的な層にもアプローチを行いながら自社を知ってもらうことが採用広報や採用ブランディングの目的です。
候補者に対して自社の特徴や良さ・強みをアピールすることで興味関心を惹きつけて志望動機を高めていく。そして、そこから段階的に会社説明会などのイベント、選考エントリー、採用、入社へと進んでもらうのが基本的な流れになっています。具体的な広報の手法と進め方についてご紹介していきます。
目次
採用広報の手法は、大きく分けて3つ!
採用広報を行う主な目的は、求人を掲載した際やイベントを行った際の「エントリー数の拡大」「入社志望の向上」にあります。採用広報をすることで、応募数や入社率も大きく変動してきます。採用広報をする際にどの手法を利用するか採用戦略や採用ブランディングしたい内容に合わせて、自社に合った採用手法を見つけて自社の魅力をアピールしていきましょう。
採用広報の手法は、大きく分けて下記3つです。
★アーンドメディア(SNS・口コミサイト)
★オウンドメディア(自社の採用サイト・ブログ)
採用広報の手法には、主に費用を支払い企業の認知度を広げたり人材紹介などを利用する「ペイドメディア」、さまざまなSNSを運用し、認知度を上げる「アーンドメディア」、自社のメディアの構築から運用までを一貫して行う、「オウンドメディア」の3つがあります。
採用広報の手法が分かったところで、ペイドメディアについて詳しくご紹介していきます。
【広報1】ペイドメディア(広告・採用イベント)
採用広報「ペインドメディア」とは、トリプルメディアの一つで、企業が費用を払って広告を掲載する従来型のメディアのことを言います。主に、テレビやラジオ、新聞や雑誌のマス4媒体やweb広告、イベントなどのスポンサーシップといったものがこの分類に該当されます。それでは、ペイドメディアの『広告・採用イベント』についてご紹介します。
広告(求人)
採用広報一つ目は、広告(求人)です。採用広告の運用とは、代表的なペイドメディアの一つ。
求人手法には紙媒体や公共交通機関やweb広告などのさまざまな形式が活用されています。
オウンドメディアやアーンドメディアと比較をしてみると、あらかじめ準備が整った状態のプラットフォームで広告を打ち出せるため、短期間で効果を期待しやすいのが求人広告のメリットです。
さらに、大手であるリクナビNEXTやdoda、女性の募集に強い「女の転職type」、さまざまな採用プラットフォームに自動連携される「Indeedplus」など…求人媒体の種類はさまざま。
こういった求人媒体を用いれば、多くの求職者の方へ自社の採用情報を届けることができるため、母集団の獲得や認知の拡大を効率的に行うことが可能になります。
デメリットとしては、広告掲載にはプランや求人のサイズによって費用が大きく異なるため、掲載範囲や運用期間は慎重に検討しなければなりません。
ペイドメディアで採用広報に利用すべき求人広告2選
1:エンゲージ
無料で採用HPが作成できます。採用広報のハブサイトとしても活用可能で、動画や写真、各種SNSの掲載など会社の情報や魅力を発信することが可能です。しっかり作りこみをすることで採用広報としての役割を果たせます。大手企業や有名企業の上手い使い方の事例を確認してみてください。
- 株式会社bサーチ(弊社)エンゲージ事例です。無料で利用できますので利用したほうが良いです。
- パナソニック株式会社 エンゲージ事例 https://en-gage.net/jp_saiyo66/
- 株式会社サイバーエージェント エンゲージ事例 https://en-gage.net/cyberagent_saiyo/
2:エアワーク
エアワークも無料で採用HPが作成できます。作成した採用HPや求人原稿はリクルート系の求人サイトに掲載することもできます。
・株式会社bサーチ エアワーク事例
Web広告(Google、yahoo)
採用に特化したLP(ランディングページ)を作成してGoogle広告に掲載する方法です。
採用LPについては、採用情報に特化した情報が掲載可能です。動画や画像を活用して自社の強みを訴求することができます。
採用LPのみだと閲覧されない可能性が高いので、Google広告を活用して広くユーザーに見てもらえるようにすることで認知拡大やブランディング、応募者の獲得まで可能になります。広告メニューはリスティング広告、ディスプレイ広告、ファインド広告、など様々な種類がありますので、予算や目的に合わせて使い分けることが採用広報において大切です。
採用イベント
採用広報の採用イベントについてです。企業説明会の開催や、採用イベントへの出展も広く用いられているペイドメディアの一つです。求人イベントでは、広告(求人)と違って求職者と直接コミュニケーションを図れることが採用イベントの大きなメリットです。
採用イベントの種類は複数あり、会社説明会やインターシップ・オリエンテーション、面接の4つの種類が代表的な種類になります。主要な採用イベントと言えば、大規模イベントの株式会社マイナビが運営する転職フェアや中・小規模イベントの株式会社学情が運営するインターシップ博など…新卒採用から中途採用まで、幅広い採用イベントが実施されています。
募集する職種のみのイベントや、職種に合ったイベントなど多々あるので、自社にマッチした採用イベントを行い自社を広報しながらより求職者との距離を縮めていきましょう。
採用イベントを実施して自社を広報することは、担当者が質問や不安点などを丁寧に受けたり、仕事内容について具体的に説明したり、企業の魅力を直接語ったりできるので、とても効果的。
求職者の方が企業の魅力や「この企業に応募してみたい!」と思う機会が増え、その場でエントリーへの意欲を引き出せる可能性もあるのが採用イベントの強みになります。
このように、採用イベントを実施することでエントリーを促すことができたり、入社に繋がるといった具体的なゴールに結びつく確率が高く、効率的な採用活動を行いやすいのも採用イベントの特徴です。採用イベントや転職フェア、就職フェアは、転職希望者や大学生に直接会えるだけでなく、フェアやイベント出展の案内や告知もHPに掲載することで採用広報の一つとして活用できます。
【広報2】アーンドメディア(SNS・口コミサイト)
続いては採用広報「アーンドメディア」についてです。
アーンドメディアとは、トリプルメディアの一つで、ユーザーや消費者自身が情報を発信するメディアを指します。アーンド(earned)とは「信用や情報を獲得する」という意味から来ており、例としてブログや口コミサイト、SNS、掲示板やQAサイトなどが挙げられます。アーンドメディアについて簡単に分かったところで、『SNS・口コミサイト』の二つをご紹介します。
SNS
採用広報一つ目は、SNSについてです。人事の方でもSNSを使用している方は多いのではないでしょうか。全国各地で使用されており、X(Twitter)・InstagramやTikTokなど新しくブームになっているSNSなども増えつつあるのがSNSになります。
SNSは代表的なアーンドメディアの一つで、採用広報においては最も効果的と言われています。なぜならアーンドメディア(SNS)では有料広告を使わずに信用や情報を獲得することができるからです。
アーンドメディアに効果的なSNS には大きく分けて二つポイントがあります。一つ目は「ユーザーによって拡散する力が期待できる」という点です。SNSは個人のユーザ―が自由に情報発信を行えるため、それぞれのユーザーに刺さるようなユニークなコンテンツなど有益な情報を発信できます。万が一興味を持ったユーザーの目に留まり拡散されることで、不特定多数のユーザーへと届けることができるのです。
そしてもう一つの特徴で上げられるのは、「ユーザーとのコミュニケーションを取れる」という点です。SNSに対してのコメントやDM(ダイレクトメッセージ)といった方法で求職者と直接コンタクトを取ることができるのです。そのため、媒体を介さずSNSで採用に関する質問から相談までを受け取ることが可能です。万が一より良い人材に出会うことができた際には、採用コストも大幅に削減することができるのも特徴の一つです。
双方向でのコミュニケーションを取れるSNSは、求職者との深い信頼関係を築きやすい有効的な採用広報活動と言えるでしょう。採用についての広報をSNSで行うことで、企業認知度も高くなることが見込めます。
YouTube(ユーチューブ)/TikTok (ティックトック)
採用広報や採用ブランディングにおいて、最も多くの情報を伝えることができるのが動画の活用です。動画には縦長の動画や通常の動画などの種類があります。配信先やプラットフォームによって使い方や使い分けが必要になります。
YouTube:動画投稿を主としたSNSの1つで多くの方(若者を中心に50代以上も利用率が半数を超え)が閲覧しています。
TikTok (ティックトック):モバイル向けショートムービー(15秒から1分ほどの短い動画を作成/投稿できる、短尺動画プラットフォーム)プラットフォーム
口コミサイト
採用広報二つ目は、口コミサイトについてです。ユーザーからの信頼を獲得するという点では、口コミサイトもアーンドメディアの一種に数えられます。採用広報をする上で口コミサイトも企業の評価の大変重要な情報の一つです。
転職サイトや自社の採用サイトには、良い事ばかり書いてあることが多いです。
しかし、口コミサイトには年収例や職場の雰囲気などの実際に働いている人や退職した人による生の声が見られます。
例えば、残業時間や人間関係、何歳でどこまで出世しているかなどの具体的な口コミが書かれているケースがあるので、求職者にとっては入社するかの決め手となる一つの判断材料になるでしょう。
オウンドメディアのように企業が主体で発信するわけではないため、求職者からすると企業のイメージが付きやすいと感じる部分があります。そのため、口コミサイトの内容や評価についてもある程度気を配る必要があることが分かると思います。
無料で利用できる求人会社向け口コミサイト ランキング2選
- Indeed企業ページ:Indeedの企業ページについては自社や代理店で編集が可能です。YouTubeやX、Instagramのリンクの設定や動画や写真の掲載も可能です。また、口コミの投稿も可能で、退職者、在職者の方の口コミ投稿が可能ですので、魅力や採用広報、採用ブランディングとしての活用も可能です。
- Googleビジネスプロフィール:Googleマップなどで利用されているGoogleビジネスプロフィールは、口コミの投稿だけでなく、写真や動画の掲載、企業の休日、休暇の投稿や取扱サービスの掲載など採用広報やブランディングとしても利用可能です。積極的に利用することをおすすめします。
【広報3】オウンドメディア(自社の採用サイト・ブログ)
最後に、採用広報「オウンドメディア」についてです。オウンドメディアとは、企業が自社で保有するメディアのことを指します。一般的には、ホームページや自社ブログなどを対象として使われるケースが多いですが、パンフレットや広報誌などもオウンドメディアに分類されます。
自社が独自に発信していく採用コンテンツを増やし、広報していくことはファンを増やすことに繋がり、SEO対策としても有効な手法になります。それでは、最後の手法である、オウンドメディアの『自社の採用サイト・ブログ』について詳しくご説明いたします。
自社の採用サイト
採用広報一つ目は、自社の採用サイトについてです。企業によっては通常のホームページやコーポレートサイトとは別に、採用専門のWEBサイトを運用する場合もあり、採用サイトは求職者との関係づくりや採用広報に最も適していることが大きな特徴です。
求人情報や自社の魅力を一方的に発信するだけではなく、求職者からもアクションを起こせるように、WEB上から直接エントリーができる応募フォームを設定する企業も少なくありません。また、掲載内容やスペースも柔軟に設定できるため、自社で働くことの魅力や社員へのインタビュー記事、経営理念や求職者へのメッセージなど…幅広いコンテンツを掲載することが可能です。
しかし、採用サイトを重要視しておらず作っていない企業も多くあります。採用サイト制作にコストが掛かることや、どう制作すべきかが分からないことなどが採用サイトを作っていない理由として考えられます。最初から大きな金額を設けて立派な採用サイトを作る必要はありません。まずは簡単なもので構わないので自社の採用への姿勢や募集中の求人を紹介するような採用サイトを作っておきましょう。
中期的な採用成果を目指すのではなく、自社の認知度を徐々に高めていきながら安定した採用力を確保したい場合に向いた採用広報の手法と言えるでしょう。
魅力的な採用サイトを作成する上で簡単且つ、無料で作成できるのが「エンゲージ」「Airワーク」です。自社の採用サイトをイチから作るのが難しいと思っている方でも、求職者がサイトを見たときに魅力を感じることができるサイトが項目ごとに分かれて作成ができるので、とてもオススメです!また、Googleなどの検索エンジンで企業を検索した際に、ヒットするので採用サイトの作成が無駄になることはないでしょう。
採用ブログ
採用広報二つ目は、採用ブログについてです。オウンドメディアの採用ブログの特徴は自由度の高さです。採用広報をする際、求職者を意識した自社発信のブログでありながら、自社の情報や採用に関わる情報をコンスタントかつリアルタイムで紹介できます。主に採用広報していくとより効果的な内容としては、採用活動に自社がどう取り組んでいるのか、企業説明会やインターシップといった採用イベントの実施の様子などが良いでしょう。
もちろん、採用ブログだからと言って普段の日常を発信しないのはとてももったいないです。例えば実際に働いている社員の様子を掲載したり、キャリア形成の事例を紹介したり新入社員の一日に密着して自社を広報することで、求職者に自社で働くイメージを持ってもらいやすくなります。
魅力的な情報を発信することで、エントリーをしたい!と思ってもらいやすくなり、会社のイメージも上がります。また、ブログは特に発信形式や構成が制限されていないため、自由に自社の魅力を伝えられるのも特徴です。採用ブログで書いた記事が拡散することで、企業の認知度向上にも繋がりますし、求職者の応募動機の形成やミスマッチの低下にも役に立つサービスです。
このように、用途の幅が広いのが採用ブログを広報として活用する大きなメリットと言えるでしょう。気になった方はまず、簡単な採用ブログから作成することをオススメします。例えば、自社のHPで行ったり、ノウハウがない方はwantedlyのストーリー機能を活用してみると良いでしょう。
Wantedlyでは、ブログ機能である「ストーリー」を活用いただくことで採用ブログの発信が可能です。会社のミッションや自社のカルチャー、社員紹介等、自由に企業の情報を発信ができるとともに、写真や動画・リンクなども自由に挿入ができるサービスとなっています。
採用広報を始める前に抑えたいポイントを3つご紹介
ここまでで、採用広報の手法についてお話しました。しかし、実際に採用手法についてどのようなものがあるかわかっていても、自社にはどの採用手法があっているのか分からない企業様も多いかと思います。
そこで、この章では採用広報で効果の出るポイント3選を解説いたします。ポイントをしっかり理解し、ピッチ良く採用広報を進めていきましょう。ポイントは下記3選です。
ポイント②社員のリアルを取り入れる
ポイント③トレンドを取り入れて、分かりやすく自社の魅力を伝える
それでは、採用広報のポイントについて詳しく解説していきます。
ポイント①中期的な目標を立て、情報を発信する
採用広報において、押さえて欲しいポイント一つ目は採用においての中期的な目標を立てて採用情報を発信していくことです。採用広報の計画を立てる際は、比較的に短い期間で成果が得やすいペイドメディアであっても、広告を打ち出してから具体的な反応が得られるまでは、やはり一定の時間がかかってしまうのが現状です。
また、オウンドメディアを立ち上げたり、アーンドメディアの運用で結果を出すためには、年単位の時間がかかるのが一般的です。そのため、短い期間での実施だと予算や人員不足などの理由から、継続ができなくなってしまう可能性が大きくなります。
中長期的な目標を立てて採用を実施すると考えれば、採用広報は人事担当だけで取り組むのではなく経営層とも連携を取りながら進めていくことが大切なことが分かります。そして、何年度に応募数を何パーセントUPさせるといった具体的な採用の目標を立てて、十分な予算と人員を確保しながら実施していくことが採用広報のポイントとなるでしょう。
ポイント②社員のリアルを取り入れる
採用広報のポイント二つ目は、社員のリアルを取り入れることです。効果的な採用コンテンツを作成するためには、人事部だけの力では成り立たたず、自社に合った人材獲得のため、全社員の協力が採用活動に必要不可欠になってきます。
求職者の方は会社の雰囲気や人間関係、実際に働いている人の意見などが気になってくるものです。例えば、仕事内容の魅力を発信するのであれば、実際に働く社員のリアルな声をインタビュー形式で動画を作成し、適切な手法で採用広報していくことが効果的です。
また、女性を積極的に採用したいのであれば、実際に自社で働くワーキングマザーの様子をインタビュー形式で取材するなどが効果的と言えるでしょう。その他にも、新入社員が実際に行う研修の様子や、先輩社員のキャリアアップについてなど、採用広報に活用できる素材は社内のさまざまな個所に眠っているのです。そのため、まずは会社全体のスムーズな協力が得られる様に、採用広報の実施を全社員での取り組みとして認識しながら行うことが採用広報において大切です。
ポイント③トレンドを取り入れて、分かりやすく自社の魅力を伝える
最後の採用広報のポイントは、トレンドを取り入れて分かりやすく自社の魅力を伝えていくことです。これまで紹介してきた通り、広報の分野では様々なアイデアや主要が実現されるようになっています。
近年では、採用広報において動画コンテンツを活用する機会が多く増えてきています。
新型コロナウイルスが流行し、対面ではなくオンラインによる採用活動も主流になっている現在では、画面越しに情報を伝える機会が増えているため、採用動画のニーズが大変高まっているのです。採用動画には、一度に多くの情報を得られると同時に雰囲気も伝わりやすくなるといった強みがあり、上手いように活用すれば写真やテキストだけでは伝わらない自社の魅力を、採用動画にて最大限アピールすることができます。例えるのであれば、テレビ局が作成するような動画をイメージすると良いでしょう。
動画のプラットフォームも増えており、長めの動画をまとめてアップできる「Youtube」などの動画サイトや、短い動画のショートムービーの配信に特化した「Tiktok」など、さまざまな選択肢があることも特徴です。
人事担当の視点でさらに、アニメーションを取り入れた動画を作成することで親近感を持たせたり、音声配信サービスを利用して、視聴のハードルを下げたりするなどの工夫をすることも可能です。
また、最近ではインタラクティブ動画といった、動画内にタップ・クリックなどのアクションができる仕掛けを組み込んだ「触れる動画」もあります。視聴者が自ら興味を持ち、選択することでシナリオが分岐していくという映像コンテンツなども採用広報を行う上で流行りつつあります。
動画を単に視聴する動画とは異なり、業界未経験の方が見ても視聴者が求める情報を実際に触れることができることが特徴であり、視聴者の興味や関心を惹きつけやすいといったメリットがあることが採用広報のポイントです。
採用広報の具体的な進め方や流れについて
採用広報に取り組む際には、手順に沿って精度の高い採用実施計画を立てることが大切になってきます。
次の章では、採用広報の進め方を手順に沿ってご紹介していきます。
採用広報の目的を明確化する
採用広報はまず、広報の目的を明確化することです。採用広報を実施する際はさまざまな関係者が携わってくるため、人事・広報担当の全員で共通認識を持っておくと、効果的な採用の広報を行うことができます。
例えば、企業の認知拡大なのか入社後のミスマッチを防ぎたいのかのどちらを重要視するかによって、ふさわしい広報の内容や手法が大きく変わります。また、短期で目標の採用人数を確保するのか中長期的に採用力を高めるのかでも採用広報への取り組み方が変わるのです。
そのため、採用広報に向けての採用課題をしっかりと分析して目的を明確化し、設計しながら丁寧に採用広報を進めていきましょう。
採用に向けた人物像(ターゲット)を設定する
二つ目は、採用に向けた人物像(ターゲット)を設定することです。採用広報を始めるには、自社の求める人物像(ターゲット)を決定する必要があります。例えば、母集団形成を目的とするのであれば、自社のことを知らない求職者が主な対象者となります。また、入社後のミスマッチを防ぐことが目的なのであれば、自社のことを知っている求職者も対象に含まれるため、アプローチの仕方も変わってきます。
自社が求める採用ターゲットに出会うことができるように、具体的なキャラクターを描いてみることも大切です。このキャラクターは「採用ペルソナ」と呼ばれ、年齢や性別、スキルや経験だけでなく希望の年収例やキャリアアップ、仕事をする上での価値観やワークバランスなどの細かな設定をすることが必要になります。
このように採用ペルソナを設定することで、スムーズな採用活動を行うことが可能です。採用ペルソナを設定し、未経験者でも、経験者でも、自社に成長や飛躍をもたらす人材を確保するために、より良い採用広報を行いましょう。
ペルソナを決める
まずは、誰に向けて発信するのか、そして企業のどのような情報を発信するのかを決めていきます。
情報発信をするにあたって、自社の独自性や魅力が思いつかないと悩む方は多いのではないでしょうか。
そこで、ペルソナを定めることによって投稿内容や発信内容に統一性が出てきます!
ここでは、実際に「採用したい人物像」を作り上げていくことが採用広報における戦略ポイントとなります。
ペルソナを設定することで、マッチする人材にアプローチしやすく、入社後のミスマッチを防ぐことができます!
また、求人情報やスカウトメールの内容など、ターゲットへの惹きつけ効果が高いキャッチコピーを考案しやすくなり、採用基準として社内で共有することも可能です。
※「ペルソナ」とは:商品・サービスを利用する顧客モデルのこと
ペルソナの決め方
1.求める人物像の要件を書き出す
採用広報を通して採用したい人物像の要件を書き出していきます。
採用したい人のペルソナに関しては、経営陣や社員の意見を基に考えるだけでなく、実際に活躍している社員へインタビューし、入社理由や転職活動時の様子を聞くとイメージが湧きやすくなります!
また、求める人物像に近い社員へ適性検査を実施するのもオススメです。
ペルソナを決める際の要件例
・年齢
・性別
・学歴
・現在の仕事内容やキャリア経歴
・保有スキル
・企業選びで最も重視すること
2.要件をまとめ、詳細な人物像をつくる
次に、上記で要件を基に詳細な人物像を作っていきます。小説に出てくるキャラクターを作るようなイメージで、作っていくのがポイントです!
<具体例>
・年齢:31歳
・性別:男性
・家族構成/生い立ち:4兄弟の長男。大学を卒業後、未経験からエンジニアへ挑戦するものの断念。コンサル会社へ転職し経理として働く。妻と2人で暮らす。
・所得:500万円
・学歴:国公立大学
・職歴:エンジニア→コンサル
・特技&趣味:特技は学生時代から続けてきたバスケ、趣味はツーリング
・経験:未経験者
上記のようにペルソナを決めることで、情報内容を統一させ、求める人物像にとって魅力的なコンテンツを作成することができます!
自社の強みを把握する
次に自社の強みを把握します。
自社の強みや特徴を把握することで、他企業との差別化を図ることができ、広報によって会社の魅力を伝えていくことができます!
自社の強みは、大きく分けて下記の4つに分けられます。
1.企業理念(ビジョン、ミッション)
2.メンバー(年齢層、社風)
3.事業、今後の展望
4,働き方(待遇、給与など)
これらを改めて書き出し、認識すると良いでしょう。
特に、スタートアップ企業は特に今後の展望について認識しておくことが、求職者の方に伝えるためにも大切なポイントとなります。
競合他社や他の同業企業を調べ、自社の特徴や強みを改めて認識することで、他企業とのコンテンツの差別化を図ることができます!
事業における魅力や強みだけでなく、福利厚生面での強みを伝えることで働きやすさをアピールすることもオススメです!
自社に合ったサービス・手法を選定する
三つ目は、採用広報の手法を決めることです。採用目的や広報を扱うコンテンツ(SNSや採用イベント等)に沿って、適した採用広報の手法を選定していきます。
基本的には、企業へのエントリーを拡大したい場合は「ペイドメディア(広告・採用イベント)」、入社後のミスマッチを防ぎ、中長期的な採用力を強化したい場合は「オウンドメディア(自社の採用サイト・ブログ)」や「アーンドメディア(SNS・口コミサイト)」のサービスが有効と言われています。
もちろん、すべてのメディアがオウンドメディア・アーンドメディア・ペイドメディアのサービスどれかに明確に分類されるわけではないので、自社の採用計画の目的に合わせて3つのメディアを効果的に使うためには、それぞれのメディアを理解して採用広報の手法を決めると良いでしょう。
KPIの設定を行う
四つ目は、採用広報を行う上でのKPIを設定することです。
先ほども紹介しましたが、基本的な採用広報の目的は「入社後のミスマッチを防ぐこと」、「自社の認知拡大をすること」であることが理由として挙げられることが多いです。
そのため、採用広報を行い、具体的な成果へ繋げるには良品計画を考える中でKPIを設定することが大切となるので、採用活動全体におけるKPIをしっかり設定して取り組みましょう。
例えば、「応募者数」「内定承諾率」「入社後の定着率」などが該当です。その後の採用広報の個別の手法についても、KPIを設定するのもポイントの一つ。具体的には、「SNSのエンゲージメント数」「自社の採用サイトのPV数」「採用イベントの来場者数」などが挙げられます。正しくKPIを設定し、採用広報を成功させましょう。
効果検証後の改善案に取り組む
最後に、効果検証を行い採用状況改善に取り組むことです。
採用広報の計画が決まった後は、実際に自社について広報を行います。広報を行って終わりではありません。どんな内容を広報したのか、運用のデータを正確に取集しておき、事前に設定したKPIに基づいて定期的に効果を測定していくことが必要ですし、大切です。
その上で、必要があれば採用施策の見直しを行っていきましょう。採用広報を一度で成功させるのは難しいことです。そのため採用、計画や実行、測定・評価や対策・改善の仮設であるPDCAを確認しておくことが大切なのです。
PDCAを確認次第必要であれば、採用広報について取り組んでいる施策を見直しましょう。広報を行い、一度に成功させるのは難しい部分もあると思ので、無理のない採用計画を立てて実行することが重要且つ、採用広報への成功に繋がります。
採用広報とは?~企業が自社の情報発信すること~
採用広報とは、企業が自ら仕事内容や職場の雰囲気、企業理念などの情報発信をすることです。
上記のような情報を発信することで、新卒・中途に関わらず、多くの求職者の方に自社で働くイメージを持ってもらうことができます!
求職者や転職潜在層をターゲットとして広報活動をし、自社を就職先として検討してもらうことを目的としたケースや事例が多くあります。
この章では、採用広報を行うにあたってのメリット・デメリットをご紹介いたします!
採用広報のメリット
採用広報のメリットは、下記の3つがございます!
企業認知度を高めることができる
候補者の志望度向上につながる
ミスマッチ防止につながる
【採用広報メリット1】企業認知度を高めることができる
メリットの1つ目は、企業の認知度を上げることができることです。
SNSやメディアを通して企業が自ら情報発信をすることで、転職顕在層のみならず転職潜在層へのリーチも可能となります!
採用広報を通して企業の認知度を上げることで、読者や視聴者が転職したい!と思った際に転職先候補として挙がる可能性が高まります。
【採用広報メリット2】候補者の志望度向上につながる
メリット2つ目は、候補者の志望度向上につながることです。
候補者は、複数の企業を比較しながら転職・就職活動をするため、情報開示が少ない企業は多い企業と比べて不利となります。
企業が自ら発信しなければ候補者の興味を引くことができないうえ、企業の情報が少ないと企業に対して不信感を抱かれてしまいます。
求職者の方に興味を持ってもらい、安心感を与えるためには採用広報は重要な手法となります。
また、志望度が上がることによって、面談から内定承諾までのスピードも上がり、選考を効率よく迅速に行うこともできます。
【採用広報メリット3】ミスマッチ防止につながる
最後のメリットとして、ミスマッチ防止が挙げられます。
理想の人物を採用出来たとしても、「社風が合わなかった」「仕事内容が思っていたのと違った」などとミスマッチによる早期離職となってしまえば意味がありません。
ミスマッチを減らしていくためにも、採用広報によって自社の魅力や将来のビジョンについてなどを候補者に伝えていく必要があります。
SNSやメディアでの広報を通して広報を行うことで、求職者の方が気軽に企業の情報にアクセスできますので、会社の企業理念や事業内容への共感からの応募も考えられます。
また、採用広報では認知度や志望度の向上はもちろんですが、最終目的である「入社後の定着」まで見据えて取り組むことができます!
採用広報のデメリット
採用広報のデメリットは、下記の3つが挙げられます。
企業イメージ低下のリスクが伴う
効果が見えにくい
運用知見や工数が必要
【採用広報デメリット1】企業イメージ低下のリスクが伴う
SNSなどメディアを用いて拡散すると、人目を引くことができますがそれに伴い、過激な発言などによる炎上のリスクも高まります。
1度でも炎上してしまうと、ネットニュースなど、多くのメディアに取り上げられ、企業イメージが低下してしまうリスクがあります。
SNSやメディア上には様々な考えを持った人が利用しているため、発言内容には十分注意するようにしましょう。
デメリット1の解決策
上記のようなリスクを回避するための解決策として、「発信前に上司や一緒に進めている人とのダブルチェックを行うこと」が有効です!
ダブルチェックを行うことで、客観的に投稿内容を確認することができ、投稿するに相応しくない内容や誤解を招くような表現の投稿を防ぐことができます。
採用広報を行う際は、ダブルチェックをするように心がけましょう!
【採用広報デメリット2】効果が見えにくい
採用広報の成果は、開始後すぐに目に見えては分かりません。
閲覧数やフォロワー数が伸びたとしても、応募や採用には長い期間を要します。
結果がすぐに欲しい企業や人事の方にとっては、すぐには成果が見えずに焦りやプレッシャーを感じてしまう可能性があります。
デメリット2の解決策
上記のように焦りやプレッシャーを感じないための解決策として「目標を立てること」が挙げられます。
小さくても良いので、「月間閲覧数○○回」や、「○月○日までにフォロワー○○人」など、目標・目的を決めつつ採用広報の戦略を立てていきましょう!
【採用広報デメリット3】運用知見や工数が必要
採用広報をする際には、様々な手法・プラットフォームがございます。
求職者のターゲット層に対し、どの手法が一番適切で効果的であるかを判断し戦略を立てる必要があります。
投稿内容に関しても、投稿後にパフォーマンスを分析し改善へと繋げていく為にもある程度の運用知見が必要となります。
運用やメディアに関する知見を深め、適切な戦略を立てていきましょう!
デメリット3の解決策
知見に関する問題は、プロに勉強会の時間をもらうことで解決することができます!
メディア関連の方やSNS運用の上手い人に連絡を取り、知識を深めていきましょう!
採用広報オススメのSNS・メディア(Wantedly、Instagram、X、YouTube、note)
続いて、手法・施策を考えていきます。
採用広報を行うにあたって、採用手法は多岐にわたるので、ターゲット層を考えつつどのように目的に沿って採用戦略を考えていきましょう!
採用手法を決めておくことで、効率的に採用広報を行うことができます。
SNSやメディアを用いて効率的に採用広報、PRをしましょう!
SNSは企業ブランディングをする際にも効果的です。
採用広報にオススメのSNSは下記の4つになります!
1. Wantedly
2. Instagram
3. X
4. YouTube
5.note
それでは、それぞれの使用方法やサービスの特徴についてご紹介いたします!
1. Wantedly
採用広報をするにあたってオススメのSNS・メディア1つ目は、ビジネスSNSである「Wantedly」です。
Wantedlyでは、企業の価値観や企業理念への共感で求職者とのマッチングを図ることができます。
Wantedlyでは「ストーリー」というブログ機能があり、フォーマットに沿って記事を作成するだけで簡単に採用HPを作成することができます!
Wantedlyで制作したページは高確率でGoogle検索時に1ページ目に表示されます。
また、SNS広告を利用するとSNSユーザーにもリーチできるため、自社の業界に興味があるけど動き出せていない層や、転職潜在層などより多くの人へ訴求することができます!
Wantedlyのコンテンツ内容は、会社関連する記事である必要はありません!
「○○社秘伝!本当に上手いマーケティングとは?」
「目から鱗!これであなたもプロエンジニアに!未経験エンジニアに見られる共通点とは」
「信頼されるコンサルの特徴は?」など、事業に関連するタイトルを用いることで、その分野に興味がある求職者の方に投稿をきっかけに会社を知ってもらうことができます!
会社の事業に関連するトレンドについての言及も多くの反響に繋がる可能性がございます。
また、Wantedlyにはアナリティクス機能が備わっており、表示回数や閲覧ユーザーの職種・年齢層を細かく分析することができます!
閲覧者の職種や年齢層を分析し、コンテンツの改善を戦略的に行っていきましょう!
2. Instagram
オススメのSNS・メディア2つ目は、Instagramです。
Instagramは、多くの人が日常的に使うサービスで、関連タブやおすすめ機能などによってリーチできる幅広さが特徴ともいえます。
Wantedlyとは異なり、企業だけでなく個人でのアカウントも多く存在し、老若男女問わず多くの方にリーチすること
Instagramは、文章よりも画像や動画がメインとなりますので、画像や動画を通して文章だけでは伝わりにくい社内の様子やリアルな雰囲気をコンテンツとして発信していきましょう!
リアルな様子をお届けすることで、転職者の方々の志望度や企業理解度の向上も期待することができます。
社員インタビューを1人ずつを投稿し、働きがいや入社したきっかけなど、求職者・転職者が知りたい情報や求人情報を小分けに投稿していくこともオススメです!
「ストーリー」は、24時間経つと投稿が消える機能で、会社説明会やセミナーの広報をする際に便利な機能です。
ハイライトに残すことで、24時間以上経過後もプロフィール欄から画像・動画を閲覧できるので、長期的に開催する説明会の広報目的としても利用できます!
インスタの投稿は3日に1回、ストーリーは毎日がオススメとされております。
更新頻度が低いと、すぐに他の情報に埋もれてしまうので、継続的に発信していくことを心掛けましょう。
Instagramのユーザー層
Instagramは、女性の利用率が高いとされています。
ユーザーの年代は10代~60代まで幅広く利用されており、特に10代~20代の利用率が70%と非常に高いです。
画像加工などを通して、おしゃれでわかりやすい投稿内容を作成していきましょう!
3. X(旧Twitter)
オススメのSNS・メディア3つ目は、Xです。
Instagramとは異なり、投稿内容が文章メインとなるのが特徴となるメディアです。
リポスト機能により、他媒体に比べて拡散されるスピードが速く、拡散される範囲も広いことが特徴です。
企業公式または人事担当者用のアカウントを作成し、ターゲットに合うコンテンツを投稿をしていく手法が主となります。
投稿内容は、社内イベントについてや、朝の挨拶など一言のみの投稿などから始めることができ、1つの投稿に対する労力もそれほどかかりません!
また、画像編集や動画編集などの特別な技術・スキルも必要ないので、気軽に始めることができます!
ターゲットとなるカウントをフォローすることでフォロワーを増やすことや、ハッシュタグ「#26卒」などをつけて拡散力を上げることも可能です!Xを用いて広報活動をしている企業の中には、「美術館に行ってきました♪」や「週末は水族館にいきました!」など、自身のプライベートについて投稿する方もいます。
トレンドに合わせた画像や動画、コンテンツを投稿することも多くの方に見てもらうためのポイントです。
YouTubeを併用している人は、URL付きの投稿をすることでYouTubeの動画の広報目的としても活用することができます!
英語や多言語を用いる企業や、多言語話者の募集を目的としている企業は英語で求人募集に関するコンテンツを投稿するのも1つの方法です!
投稿内容の考案に行き詰った際には、トレンドや他企業の話題となったアカウントのコンテンツ、投稿内容を参考にし、投稿内容を考案していきましょう!
Xのユーザー層
Xは性別によってユーザーの偏りはなく、20代の利用率が最も高いメディアです。
返信機能やDM機能も駆使して、多くの方に見てもらえるアカウント作りを行っていきましょう!
4. YouTube
オススメのSNS・メディア4つ目はYouTubeです。
YouTubeは、動画配信や動画投稿を行うことができる媒体です。
動画ですので、情報伝達力が高く企業理念や社風などが求職者・転職者の方に伝わりやすいことが特徴です!
代表インタビューや社員の1日密着動画、社員座談会などを投稿することで、求職者の方が実際に働く姿や業務内容をイメージしやすく、志望度向上にもつながります。
企業PRを目的として利用している企業も多々あります。
tiktokなど他の動画SNS媒体と異なり、長時間の動画の投稿に最適のメディアです!
また、動画を配信することは求職者だけでなく社員のモチベーション向上にもつながります!
YouTubeのユーザー層
YouTubeは性別によってユーザーの偏りはなく、10~50代まで幅広い年齢層が視聴しているメディアです。
利用率は20代が最も高いです!
登録者数が増えてきたら、LIVE配信機能を用いて会社説明会を行うこともオススメです!
また、KPIを設定しつつ運用していくこともオススメです!
※KPI(Key Performance Indicater):組織の目標達成に向けた業績評価の指標
KPIの例
・各投稿の閲覧数
・動画の再生階数
・エンゲージメント数(フォロワー数やプロフィールアクセス数など)
5.note
幅広い形式に対応するコンテンツプラットフォームとして多く企業が利用している「note」。
他メディアなどの記事を読もうとリンクをクリックしたら、note上の記事だったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、文章や画像、音声、動画のコンテンツを投稿することができるメディアです。
noteの会員数は663万人を突破しており、自社サイトやオウンドメディアよりも集客がしやすいケースも多々あります。
ユーザーは20~40代が中心となっており、noteの主なユーザー層は20~40代です。
なかでも、ビジネスパーソンが多いことが特徴です。
ブログ感覚に更新でき、手軽に始めることができるSNS・メディアの1つです!
社内の様子や社員インタビュー、仕事内容などについてのコンテンツをnoteのメディアを通して発信してみましょう!
いかがでしたでしょうか?
上記を参考に、Wantedly、Instagram、X、YouTube、noteなど、自社に合ったSNS・メディアを用いて広報してみましょう!
SNSやメディアに関する知識がなく、不安な場合は代行サービスもございますので活用してみてください。
採用広報で気を付けるべきポイント・戦略
この章では、採用広報を行う上で重要なポイントと戦略を2つご紹介いたします。
採用広報では下記の2つがポイントとなります!
【ポイント1】目的にあったコンテンツ内容にする
【ポイント2】自社の存在目的・社会的意義を伝える
それでは、詳しくご紹介いたします!
【ポイント1】目的にあったコンテンツ内容にする
採用広報を成功させるためには「誰に向けて発信するのか、何のために発信するのか」は重要となってきます。
ただ投稿数を増やすために闇雲に作成するのではなく、自社が抱える採用課題を解決できるコンテンツを中心に発信していきましょう。
ここでは、どのSNS・メディアを用いるかも重要なポイントとなります。
採用広報を通して、以下のような採用課題の解決が可能です!
課題例1:早期離職を防ぎたい
会社に関連するコンテンツを通し、企業理解を深めてもらうことで早期離職を防ぐことができます!
コンテンツの具体例は以下の通りです。
・会社の雰囲気
・1日の仕事の流れ
・社員インタビュー
・福利厚生について
上記のような内容を記載することで、「思っていたのと違った!」といった事態を防ぐことができます。
特に、仕事内容があまり知られていない未経験募集・中途採用の求人(※エンジニアや施工管理など)を掲載している会社は、1日の流れについてや、社員インタビュー、業務内容の一部をメディアやSNSを通して紹介することで、応募者の方も安心して応募することができます。
課題例2:応募数を増やしたい
自社の強みや事業内容、企業理念などを投稿することで共感を呼び、認知度を上げることができます。
求人を出すという受け身だけでは集まりにくいのが現実です。
企業が積極的に発信を行うことで、求職者だけでなく、何気なくインスタを見ていた人などにも目にとまり、会社の存在をアピールすることができます!
【ポイント2】自社の存在目的・社会的意義を伝える
近年では、就職や転職時の企業選びの際に自社の存在目的や社会的意義を重視する求職者が多くいます。
自社に入ることで、どのような存在意義・社会的意義を見出すことができるのかをしっかりと伝えていきましょう!
採用広報の成功事例
採用広報の進め方・流れが分かったところで、実際にSNSやメディアを通して、採用広報で成功している企業の事例をいくつかご紹介いたします!
【成功事例1】株式会社Donuts
株式会社Donutsは、母集団形成・認知度向上の目的で採用広報を開始しました。
従来、母集団形成はエージェントに頼っていたため採用広報によるコスト削減も実現した事例の1つとなります。
用いているSNS・メディアはWantedlyで、週1本のペースで「人」を切り口としたコンテンツを中心に投稿しています。
【成功事例2】株式会社マネーフォワード
株式会社マネーフォワードでは、公式のnoteとWantedlyのストーリーを運用しており、“ファン作り”をミッションとして様々なコンテンツを発信しています。
複数のメディアを用いて採用広報をすることで、認知度も一気にあげることができます!
実際に投稿内容を通して応募した候補者もおり、広報により採用を成功させた事例です。
【成功事例3】株式会社メルカリ
フリマアプリ「メルカリ」の企画・運用をしている株式会社メルカリは、オウンドメディア「メルカン」を運営しています。
メディア内では、メルカリで働く様々な部署の人の情報を発信し、転職潜在層の注目を集め、ファン化に成功した事例です。
採用広報まとめ
いかがでしたでしょうか。当記事では、『採用 広報』についてご紹介いたしました。
上記で述べたように、SNS・メディアを通しての採用広報は母集団形成や認知度向上において非常に有効です!
他事業の事例を参考にしつつ、自社に合ったメディア・サービスは何なのかを見極め、戦略を立てていきましょう。
まずは、自社が求めるペルソナを定め、どの媒体を用いるかなどの戦略を立てていきましょう。
株式会社bサーチでは、採用成功支援企業として多くの企業様の採用に関するお悩みを解決・支援しています。
100種類以上の媒体を取り扱っており、企業様に応じた媒体組み合わせ、提案することが可能となっております!
ダイレクトリクルーティングや様々なスカウトサービスなどの媒体を取り扱っており、知識・ノウハウを活かして、企業様に寄り添い、最後までサポートさせていただきます。
人材採用を行う企業にとっては厳しい状況が続いており、なかなか採用ができずに悩んでいる経営者や人事担当の方が多くいらっしゃるのが現状です。万が一入社できても、すぐ退職してしまい、入社後のミスマッチも問題視されています。そうなってしまうと、採用に掛けたコストや時間が全て水の泡となってしまうのです。
だからこそ、自社に合った人材を採用するため、採用広報では「採用におけるミスマッチの予防」を行う目的がありますし、採用において必要になります。自社の業務内容や社内の雰囲気を積極的に伝えることで、求職者には正しい情報やよりリアルな社内の雰囲気が伝わるため、イメージ向上と入社後のギャップを感じるリスクが減り、マッチ度を高められるのです。
このように採用広報を行うことで、経営理念や社風をしっかりと理解したうえでの候補者からエントリーが増えれば、母集団の質も自然と向上するでしょう。また、採用活動全体の効率性が高まることによって会社の採用コストも大幅に削減する事へ繋がるのです。
株式会社bサーチは、100種類以上の採用サービスを扱う総合求人広告代理店(エージェント)です。
採用代行(RPO)サービス「求人媒体の運営+スカウト支援+応募者対応プラン+採用広報」では、採用代行だけでなく、採用広報の代行も行います。
wantedlyの正規代理店のbサーチでは、月2本社員様のインタビューをさせていただき、記事を納品。作成した記事を各種広報媒体に投稿を代行致する採善策を御用しています。(投稿媒体例:wantedly・会社HP・採用HP・SNS)
「採善策」では採用戦略の立案から採用目標達成まで、すべての採用業務を幅広く代行しています!!
bサーチの「採善策」を導入されることで、企業様・採用御担当者様の負担は激減します!!
採用に関する新たなサービスがたくさん登場する中で、bサーチでは採用サービスのメリット・デメリットをしっかりお伝えし、企業様の採用成功パートナーとして人材採用に向けて一緒に戦略を立てながら伴走致しますので、採用にお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせください!資料だけでも大歓迎です。皆さまからのお問い合わせをお待ちしております!
採用広報を行いたいけど、何から始めれば良いのか分からない、、。
会社の魅力を多くの人に伝えたいけどどうすれば良いのか分からない、、。
新卒・中途の求人募集をかけているけど、なかなか応募が来ない、、。
このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
適切な手法を通して広報をすれば、採用に成功するだけでなく会社の魅力を多くの人に伝えることができ、企業の知名度も上げることが出来ます!
是非、採用戦略を立てる際の参考にしてください!