エッセンシャルワーカーとは?代表的な職種一覧と日本の課題、待遇を解説

エッセンシャルワーカーとは?

エッセンシャルワーカーとは、私たちの社会生活を維持するために不可欠な仕事に従事する人々を指します。
この記事では、エッセンシャルワーカーの具体的な職種一覧を紹介するとともに、日本が直面している課題や待遇の実情について詳しく解説します。

社会を支える重要な役割を担う彼らの現状を理解し、今後のあり方を考えるきっかけとしてください。

目次

エッセンシャルワーカーの基本的な意味を解説

エッセンシャルワーカーとは、直訳すると「不可欠な労働者」という意味を持ち、社会の機能を維持するために必要不可欠な業務を担う人々を指す言葉です。
この言葉に法律上の明確な定義はなく、政府や厚生労働省が示す基準も状況によって異なります。
一般的には、医療、福祉、保育、物流、小売、公共交通、インフラ関連など、人々の生活に直結するサービスの従事者が含まれます。

略して「エッセンシャルワーカー」と呼ばれるこの概念は、特に社会が危機的状況に陥った際に、その重要性が再認識されます。

エッセンシャルワーカーと他の働き方との違い

エッセンシャルワーカーと他の働き方との最も大きな違いは、業務の性質上、現場への出勤が必須である点です。
ホワイトカラーの職種、例えばエンジニアやSEの一部では、テレワークやリモートワーク、在宅勤務といった柔軟な働き方が可能ですが、エッセンシャルワーカーの仕事は、その多くが対面でのサービス提供や物理的な作業を伴うため、自宅での代替が困難です。

社会機能の維持という役割を担うため、感染症の流行時などでも出勤して業務を遂行することが求められる点が、在宅で完結できる仕事以外との明確な相違点となります。

社会を支えるエッセンシャルワーカーの代表的な職種一覧

エッセンシャルワーカーと一言で言っても、その職業は多岐にわたります。
医療や福祉、教育、物流、小売、インフラなど、私たちの生活に密接に関わる様々な仕事がこれに該当します。
特定の資格が必要な専門職から、未経験でも始められる仕事まで幅広く、性別を問わず多くの人々が従事しています。

ここでは、社会を支えるエッセンシャルワーカーの代表的な職種の例を分野別に紹介します。
日本の労働力人口に占める彼らの人数や割合は非常に大きく、社会基盤を支える重要な数となっています。

医療・福祉分野で働く人々

医療・福祉分野は、エッセンシャルワーカーの中核をなす職種です。
医師や看護師をはじめとする医療従事者は、人々の生命と健康を守る最前線で活動しています。
特に、病気や怪我の治療だけでなく、感染症対策においてもその役割は極めて重要です。

また、高齢化が進む日本において、福祉分野の重要性も増しています。
介護士や介護職、ソーシャルワーカーといった専門職は、高齢者や障害を持つ人々の日常生活を支援し、尊厳ある暮らしを支えるために不可欠な存在です。
これらの仕事は、専門的な知識や技術に加え、強い責任感と倫理観が求められます。

教育・保育を担う専門職

未来の社会を担う子どもたちの成長を支える教育・保育分野も、重要なエッセンシャルワーカーです。
保育園で働く保育士や幼稚園の幼稚園教諭、小中学校の教師・教員は、子どもたちの心身の発達を促し、基礎的な学びの機会を提供します。
彼らの仕事は、対面でのコミュニケーションを通じて行われるため、現場での勤務が基本となります。

特に共働き家庭が増加する現代社会において、保育サービスの提供は、保護者が安心して働き続けるための社会基盤そのものです。
子どもたちの安全を守りながら、質の高い教育や保育を実践することが求められています。

市民の安全を守る公務員

市民の生命と財産、社会の秩序を守る公務員もエッセンシャルワーカーの代表例です。
警察官は事件や事故の対応、地域のパトロールを通じて犯罪を抑止し、私たちの安全な暮らしを維持しています。

また、消防士は火災や自然災害の現場で人命救助にあたり、自衛隊は国の防衛や大規模災害時の救助活動を担います。
これらの職業は、常に危険と隣り合わせの厳しい環境で任務を遂行することが求められる、極めて公共性の高い仕事です。
民間では、施設の安全を守る警備員も同様に、社会の安心安全を支える重要な役割を果たしています。

物流や交通を支える仕事

社会の血液ともいわれる物流や交通を支える仕事も、欠かすことのできないエッセンシャルワークです。
トラック運転手などの運送業者は、食料品や日用品、医薬品といった生活必需品から、企業の生産活動に必要な資材まで、あらゆる物資を全国各地に届けています。

また、鉄道やバスの運転手は人々の移動を支え、郵便配達員は手紙や荷物を各家庭に届けます。
これらのサービスが停止すれば、私たちの生活や経済活動は即座に大きな影響を受けます。
特にECサイトの利用拡大に伴い、物流の重要性はますます高まっています。

日常の買い物を支える小売業・販売業

日々の生活に不可欠な食料品や日用品を提供する小売業・販売業の従事者も、エッセンシャルワーカーです。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアの店員は、商品の品出しやレジ対応、在庫管理などを通じて、私たちがいつでも必要なものを購入できる環境を維持しています。

これらの店舗は地域社会のインフラとしての役割も担っており、特に災害時などには生活を支える拠点となります。
また、食事を提供する飲食業も、人々の暮らしに欠かせないサービスの一つです。
顧客と直接接する機会が多く、社会の安定に貢献しています。

電気・ガス・水道などインフラ関連の業務

私たちの生活基盤を支えるインフラ関連の業務は、エッセンシャルワーカーの根幹をなす仕事です。
電気、ガス、水道といったライフラインの安定供給や、インターネットを支える通信設備の保守・点検は、現代社会が機能するための大前提です。

また、道路や建物を整備する建設業、廃棄物を収集・処理する清掃員も、衛生的で安全な社会環境を維持するために不可欠です。
さらに、経済活動の基盤となる金融機関の窓口業務や、住環境を支える不動産業の一部も、社会機能を維持する上で重要な役割を担っています。
これらの業務は、目立たずとも社会を根底から支えています。

食を支える第一次産業の従事者

農業、漁業、畜産業といった第一次産業の従事者は、私たちの食を生産する最も基本的なエッセンシャルワーカーです。
彼らが日々、天候と向き合いながら農作物や水産物を生産することで、私たちは安定した食生活を送ることができます。

また、収穫された食材を加工し、私たちが消費しやすい形にする食品製造業も、食料供給の連鎖において欠かせない存在です。
これらの産業がなければ、社会は成り立ちません。
基礎的な科学技術を支える研究職も、長期的な視点で見れば社会の発展に不可欠な役割を担っており、広義のエッセンシャルワーカーと位置づけられます。

なぜ今エッセンシャルワーカーの重要性が高まっているのか

近年、ニュースなどで「エッセンシャルワーカー」という言葉を耳にする機会が増え、その重要性に対する社会的な認識が高まっています。
この背景には、私たちの社会がこれまで当たり前としてきた日常が、いかに多くの人々の労働によって支えられているかを痛感させられる出来事がありました。
社会の脆弱性が露呈した経験を通じて、彼らの仕事に対するイメージが大きく変化し、その存在価値が改めて見直されるようになったのです。

なぜ今、彼らの重要性が注目されているのか、その具体的な背景を掘り下げます。

少子高齢化に伴う労働力不足

日本の社会構造的な問題である少子高齢化は、エッセンシャルワーカーの重要性を浮き彫りにする大きな要因です。
労働人口、特に若年層の減少が続く中、介護、建設、運送といった多くのエッセンシャルワークの現場では、深刻な担い手不足に直面しています。
これらのサービスは社会にとって不可欠であるにもかかわらず、働き手が不足すれば、その維持が困難になります。

特に、需要が増大し続ける介護分野での人材不足は、社会保障制度の根幹を揺るがしかねません。
高い離職率もこの問題に拍車をかけており、人材の確保が社会全体の喫緊の課題となっています。

新型コロナウイルス感染症の拡大

エッセンシャルワーカーの重要性が広く社会に認識される最大の契機となったのは、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大でした。
多くの人々が在宅勤務や外出自粛を余儀なくされる中、医療従事者は感染リスクの最前線で治療にあたり、スーパーの店員や配送業者は生活物資の供給を維持し続けました。

コロナ禍において、インフルエンザなどの既存の感染症とは異なる未知の脅威に直面しながらも、社会機能を維持するために働き続けた彼らの姿は、その仕事がいかに不可欠であるかを明確に示しました。
札幌市をはじめ、全国各地で彼らの貢献が市民生活を支えたのです。

日本のエッセンシャルワーカーが抱える4つの課題

社会にとって不可欠なエッセンシャルワーカーですが、多くが厳しい労働環境に置かれている現実があります。
彼らが社会を支える一方で、労働に見合った評価や待遇を得られていないケースも少なくありません。
その重要性が再認識された今だからこそ、彼らが直面している課題を正しく理解し、社会全体で解決に取り組むことが求められます。

ここでは、日本のエッセンシャルワーカーが抱える代表的な課題について解説します。

仕事の重要性に見合わない低い賃金がエッセンシャルワーカーの課題

エッセンシャルワーカーが抱える最も深刻な課題の一つが、その社会的な重要性に見合わない低い賃金です。
特に介護、保育、小売業などの分野では、全産業の平均給与を下回る水準にとどまっているのが実情です。

この背景には、非正規雇用の割合の高さや、サービスの価格が国によって定められている(公定価格)ため、事業者が独自に収入を上げにくいといった構造的な問題があります。
労働への対価が不十分な状況は、働く人々のモチベーションを低下させ、人材の流出を招きます。
結果として、サービスの質の維持が困難になる可能性も指摘されています。

慢性的な人手不足による過重労働がエッセンシャルワーカーの課題

多くのエッセンシャルワーカーの現場は、慢性的な人手不足という課題を抱えています。
特に介護や運送、建設といった業界では、需要が増加する一方で働き手の確保が追い付かず、在職者一人ひとりにかかる負担が非常に大きくなっています。

この人手不足が原因で、長時間労働や休日出勤が常態化し、心身ともに疲弊する過重労働につながりやすい状況です。
また、介護や建設など肉体労働の側面が強い職種も多く、過酷な労働環境が新たな人材の参入を妨げ、さらなる人手不足を招くという悪循環に陥っています。

精神的なストレスやメンタルヘルスの問題がエッセンシャルワーカーの課題

エッセンシャルワーカーの仕事は、精神的なストレスに晒されやすいという問題も抱えています。
例えば、医療や介護の現場では、人の生死や重い責任と常に向き合わなければなりません。
また、小売業や公共交通機関の職員は、不特定多数の利用者と接する中で、理不尽なクレームや要求に対応する「感情労働」を強いられる場面も少なくありません。

このような精神的な負担が積み重なることで、メンタルヘルスの不調を引き起こすリスクが高まります。
しかし、現場では十分なサポート体制が整っていないことも多く、個人の忍耐に頼らざるを得ないのが現状です。

感染症など健康面での高いリスクが課題

エッセンシャルワーカーは、業務の性質上、健康面で高いリスクを負うという問題点があります。
新型コロナウイルス感染症の流行時には、医療従事者や介護職員、スーパーの店員といった不特定多数と接触する機会の多い職種は、常に感染の危険と隣り合わせで業務を続けなければなりませんでした。

社会機能を維持するためには、他者との接触を避けることができず、自身だけでなく家族への感染リスクという不安を抱えながら働くことを余儀なくされます。
物理的な防護具の不足や、職場内での集団感染のリスクも、彼らが直面する深刻な健康上の課題です。

エッセンシャルワーカーを支援するための取り組み

エッセンシャルワーカーが直面する数々の課題に対し、近年、国や企業による支援の動きが少しずつ広がっています。
彼らの重要性に対する社会的な認識の高まりを背景に、処遇改善や労働環境の整備を目指した取り組みが進められています。

ここでは、国や自治体といった公的な支援から、各会社が独自に行う待遇改善まで、エッセンシャルワーカーを支えるための具体的な取り組みを紹介します。

国や自治体による給付金や手当の支給

国や自治体は、エッセンシャルワーカーの処遇改善を目的とした直接的な支援策を講じています。
新型コロナウイルス感染症の拡大時には、感染リスクの高い環境で業務に従事した医療従事者や介護職員に対し、慰労金という形で特別な給付金が支給されました。

また、恒久的な取り組みとして、介護職員や保育士などを対象に、賃金アップを目的とした「処遇改善加算」という制度が設けられています。
これは、国が補助金を出すことで事業者が職員に手当を上乗せ支給できるようにする仕組みであり、公定価格で賃金が抑制されがちな職種の待遇改善を図っています。

企業による待遇改善や採用活動の強化

深刻な人手不足に対応するため、企業レベルでも待遇改善や職場環境の整備を進める動きが活発化しています。
運送業界や小売業界の一部では、人材の確保と定着を目的に、基本給の引き上げや特別手当の支給といった賃金面の改善に取り組んでいます。

また、長時間労働を是正するための勤務体系の見直しや、ICT技術の導入による業務効率化など、働きやすさを向上させる試みも行われています。
採用活動においても、単に労働条件を提示するだけでなく、仕事の社会的意義ややりがいを積極的にアピールすることで、多様な人材の獲得を目指す企業が増加しています。

エッセンシャルワーカの一覧表

分類(種類)職種(職業)具体例(例)主な仕事(ワーク)資格・免許(士など)採用・転職の課題(問題/課題)
医療看護師/看護病院・クリニックの看護師診療補助、患者ケア、夜勤対応看護師資格人手不足・不足、賃金・待遇、離職率、労働環境(夜勤)
医療薬剤師病院薬剤師、調剤薬局薬剤師調剤、服薬指導、薬剤管理薬剤師資格需要増、地域偏在、手当設計、未経験領域の転職ハードル
医療医療事務(事務)病院・クリニック受付受付、会計、レセプト必須ではない(民間資格は任意)給与(給料)水準、シフト、女性比率は高いが人材不足が起きる
福祉介護介護職員、訪問介護身体介助、生活支援、見守り介護職員初任者研修など人手不足・人材不足、賃金・待遇、離職率、体力負荷
福祉福祉職生活支援員、相談員支援計画、相談対応、連携社会福祉士など(士)労働人口の減少(人口減少・労働人口減少)背景で不足が深刻化
教育教員(学校)小中高の教員、特別支援授業、学級運営、進路指導教員免許長時間労働、メンタル負荷、今後の人数確保が課題
教育保育士(保育)保育園の保育士保育、行事運営、保護者対応保育士資格人手不足、待遇・手当、女性が多い職種の労働環境改善が課題
インフラ(ライフライン)電気電気設備保守、送配電点検、復旧対応、災害対応電気工事士など夜間対応、技能者不足、建設業と近い課題(高齢化)
インフラ(ライフライン)水道水道設備管理、検針維持管理、漏水対応、品質管理自治体系資格・実務経験人材不足、老朽化対応、自治体(政府/国)の投資・採用計画が課題
インフラ(ライフライン)通信基地局保守、ネットワーク運用障害対応、保守、監視se(運用SE)など夜間オンコール、専門性、ai活用で業務変化が今後の論点
治安・安全警備員(警備)施設警備、交通誘導巡回、防犯、防災、誘導法定研修(資格は任意)人手不足、賃金、夜勤、定着(離職率)
治安・安全警察官地域課、交通課治安維持、事故対応、警戒公務員(採用試験)不規則勤務、志望者数の変動、社会の需要増
公的サービス公務員役所窓口、福祉担当行政サービス提供自治体採用(資格は職により)人口動態(数・人口減少)で担い手確保が課題
物流トラック運転手(運送)中距離・長距離、宅配運送、積み下ろし、納品運転免許(中型・大型など)ドライバー不足、人材不足、賃金・手当、拘束時間、2024年問題等
物流ドライバー配送ドライバー、ルート配送企業・個人への配達免許未経験採用の教育、定着、待遇改善が鍵
物流タクシータクシー乗務員送迎、接客、安全運転二種免許歩合の理解、女性採用、働き方(夜勤/日勤)の選択
生活支援(小売)スーパーレジ、品出し、惣菜販売、補充、衛生管理不要(社内教育あり)人手不足、シフト、賃金、コロナ・インフルエンザ時の需要増対応
生活支援(小売)コンビニ店舗スタッフ接客、レジ、発注不要夜勤、人手不足、外国人材の比率変化
生活支援(環境)清掃員ビル清掃、病院清掃清掃、衛生維持不要賃金、体力負荷、定着、女性・シニア活躍設計
生活支援(環境)ごみ収集収集作業員収集・運搬、分別対応免許(車両による)人手不足、早朝勤務、体力負荷、社会からの感謝は大きい
一次産業農業農作業スタッフ栽培、収穫、出荷不要(技能は教育)高齢化、担い手不足、季節波動、企業参入が増加
一次産業林業伐採、造林森林整備、資源管理安全教育、資格(チェーンソー等)危険性、技能継承、若手不足
建設業建設業施工管理、作業員インフラ整備、修繕施工管理技士など人材不足、技能者の減少、長時間労働、待遇改善
金融銀行(金融)銀行員決済、融資、窓口不要(資格は任意)エッセンシャル扱いは状況により異なる(「以外」扱いの議論も)

 

資格が必要なエッセンシャルワーカー(有資格者向け)一覧表

分類(種類)資格が必要な職種一覧(職/職業)具体(例)主な仕事(ワーク)必要な資格・免許転職・採用の課題(問題)
医療看護師(看護)病院・クリニックの看護師診療補助、患者ケア、夜勤対応看護師資格人手不足/待遇・賃金(給料)/手当設計/労働環境/離職率
医療薬剤師病院薬剤師、調剤薬局薬剤師調剤、服薬指導、薬剤管理薬剤師資格地域偏在、人数不足、専門性、需要増(コロナ・インフルエンザ等の背景)
福祉介護(介護職)介護施設、訪問介護身体介助、生活支援、見守り介護職員初任者研修 など(職種・業務により)人材不足/待遇改善/教育(未経験支援)/離職率/女性の働き方配慮
福祉福祉系専門職(士)相談員、生活支援、地域支援相談支援、関係機関連携、支援計画社会福祉士/精神保健福祉士 など労働人口・人口の減少を背景に不足が拡大、待遇とやりがいの両立が課題
教育教員(学校)小中高の教員、特別支援授業、学級運営、進路指導教員免許長時間労働、部活動負荷、メンタル面の問題、今後の人数確保
教育保育士(保育/保育園)保育園の保育士保育、行事、保護者対応保育士資格人手不足、賃金・手当、労働環境(シフト)、女性比率が高い職の待遇が課題
物流トラック運転手(運送)トラック配送(長距離・中距離・地場)運送、積み下ろし、納品中型免許/大型免許(業務による)ドライバー不足、賃金・手当、拘束時間、労働環境(いわゆる物流の課題)
物流タクシー乗務員タクシー/観光タクシー送迎、接客、安全運転普通二種免許未経験教育、勤務形態、女性採用、待遇・歩合の説明不足によるミスマッチ
インフラ(ライフライン)電気工事/電気保守電気設備点検、送配電保守点検、修理、復旧対応第二種電気工事士 など技能者不足、夜間対応、教育コスト、建設業と近い人材不足
建設業施工管理(建設業)土木・建築の施工管理工程・品質・安全管理施工管理技士(1級/2級)など人材不足、長時間労働、待遇、若手減少(労働人口減少の背景)
建設業重機オペレーター油圧ショベル、フォークリフト等掘削、積込み、運搬補助車両系建設機械/フォークリフト運転技能講習 など資格取得支援の有無が応募数に直結、待遇・安全配慮が課題
治安・安全警察官(公務員)地域課、交通課治安維持、事故対応、警戒公務員試験・採用(職務要件)不規則勤務、志望者数の変動、社会の需要に対して不足が起きやすい

補足(エッセンシャルワーカーとは/意味・定義):社会を回すために不可欠な仕事に従事する人を指す概念で、コロナ禍で注目されました。ホワイトカラー(リモートワーク中心)の職の一部は該当しない場合がある一方、エッセンシャルワーカー=ブルーカラーだけではない点がポイントです(医療・教育・福祉など)。

補足(注意):上記は「資格が必要な職」を中心に整理しています。実際には同じ職種でも、企業や国・政府、自治体、派遣/正社員など雇用形態により要件が異なる場合があります(例:介護は業務範囲で要件が変動)。

エッセンシャルワーカーの採用手法について&媒体戦略(Indeed PLUS/求人ボックス/doda/女の転職type)

エッセンシャルワーカー(医療・介護、物流・ドライバー、警備、清掃・ごみ収集、インフラ保守、販売・サービスなど)は、景気に左右されにくい一方で「人手不足が慢性化」「シフト・夜勤」「体力負荷」「賃金・待遇の納得感」「離職率の高さ」が採用の壁になりやすい領域です。
採用を“媒体に出す”だけでなく、
①応募を増やす設計(露出・母集団)
②応募後に辞退させない設計(スピード・安心)
③入社後に定着させる設計(教育・評価・環境)をワンセットで組むと成功確率が上がります。

Indeed PLUS:量×最適配信で母集団を取りに行く

Indeed PLUSは求人配信プラットフォームとして、連携ATSや直接投稿を通じて求人配信・運用を行い、マッチングを支援する仕組みです。2025年9月には、条件に合う求職者へAIが自動でアプローチする機能(追加費用なし、対象条件あり)の提供も発表されています。
運用の勘所は、
①職種名を検索語に寄せる(例:ルート配送/夜勤介護/施設警備など)
②勤務地を細かく分ける(“駅名+市区町村”)
③待遇は「下限」を強くしつつ手当で上振れを説明
④応募後の即レス体制(夜間応募も翌朝一番)です。ATS連携で大量求人やフォーム調整など業務効率を上げやすい点も語られています。

求人ボックス:クリック課金で“伸ばす求人”に投資する

求人ボックスの有料掲載はクリック課金型で、求人がクリックされた分だけ費用が発生します。クリック単価を入札で調整しながら運用できるため、反応が良い原稿・エリア・時間帯に予算を寄せるのが王道です。tracom.co.jp+1
運用の勘所は、①無料枠で複数原稿を試し、当たり原稿を有料で伸ばす②曜日・時間帯で単価調整(夜勤系は夜~深夜に見られやすい等)③“未経験OK/週休2日/交通費”など、検索結果で目に入る特徴を原稿冒頭に集約する、の3点です。

doda:経験者・正社員採用で“質”を取りに行く

dodaは中途向けの大手転職サービスで、掲載プランが複数用意されています。例えばA〜Eの5プランで25万円〜150万円といったレンジが示されています。
運用の勘所は、
①経験者に刺さる“任せる範囲”と“裁量”を言語化(例:配車管理/教育担当/リーダー候補)
②キャリアパス(主任→係長→所長等)と評価基準を出す
③スカウトやオプションを“欲しい層”に絞って使う、です。介護や物流でも、拠点長・SV・運行管理者・責任者クラスを狙うなら相性が良いケースがあります。

女の転職type:女性採用を本気で増やす(管理・サービス・事務・接客・未経験広め)

女の転職typeは女性向けに特化しており、公式情報として「会員の99.9%が女性」「会員数2,309,000人(2025年8月末時点)」などが掲載されています。
運用の勘所は、①“長く働ける”要素を前面に(時短/固定シフト/育児支援/休暇/体調配慮)②安全面・設備面(更衣室、夜勤時の送迎、女性比率、ハラスメント対策)③「未経験でも安心」の研修・フォローを具体化、です。エッセンシャル領域でも、例えば調剤事務、病院受付、コールセンター、配送事務、見守り中心の介護、タクシーのキッズドライバーなど、女性比率を上げたい職種で効果が出やすいです。

エッセンシャルワーカーまとめ

エッセンシャルワーカーは、私たちの社会生活を根底から支える不可欠な存在です。
しかし、その多くが低賃金や過重労働といった厳しい課題に直面しています。

エッセンシャルワーカーとは、社会の基本機能(医療・教育・治安・物流・生活インフラ)を止めないために必要不可欠な仕事を担う人のこと(日本語の定義)。対義語は、在宅でも支障が出にくい「非エッセンシャル」や「不要不急」に近い働き方で、例えば一部の事務や銀行窓口などが“ではない”側に置かれる場合もあります。代表的な職種一覧は、病院での看護・薬剤師、学校の教職員、警備、ごみ収集、林業、物流のドライバー(トラック)、公共交通のタクシーなど。ブルーカラーの種類が多く、派遣比率が高い現場も見られます。
日本の課題は、少子高齢化による慢性的な人手不足、長時間労働や夜勤、感染・事故リスクに見合う待遇や給料の伸び悩み、価格転嫁の難しさ、そして女性が働き続けやすい環境整備(育児支援・休暇・安全設備)です。
今後はaiや自動化で負担を減らしつつ、資格取得や研修で技能を高め、手当や評価制度を整えることが必要です。
現場経験を活かせるキャリアパスを示し、異業種からの転職や再就職を後押しできれば、社会の安定につながります。

下記記事で未経験でも年収アップができることを記載していますので参考にしてみてください。
参考:看護師より稼げる仕事10選|未経験でも年収アップを狙える職種を解説|日本デザイン

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